そば店の復活

蕎友の八卦

 
ご存知のように、ここ十数年間でそばの総消費は毎年数%上昇したのに対し、独りそば店の売上は減少してきました。業界挙げて対策を講じなければこの傾向は今後も避けられないでしょう。そば好きの蕎友には寂しい限りです。
そば店の客には、値段に頓着せず旨いそばを好む嗜好品客と、食事としてそばを考える食事客に大別されます。実際には大抵のそば店は両者が入り混じった構成になっています。

 嗜好品客を満足させる鍵は「旨いそば」であり、石臼碾の新鮮なそばは、売上増進の有力な手段です。食事客に見捨てられないためには、そば店はワンコイン(500円)で食べられるコンビニ弁当などとの価格競争に勝たねばなりません。有力な対抗手段は輸入そばの自家製粉・ブレンドです。そば1食分の粉が100gとして、1Kg1,000円のそば粉なら原価は100円になります。カロリー等価の安い米なら原価は約40円です。主原料でこれほどのハンディキャップレースでは、初めから勝敗は明らかです。従って、輸入そばを自家製粉して、コスト・味で競争しなければワンコイン弁当には対抗できません。蕎友は、電動石臼による自家製粉で、コストダウンをはかり、そば店平成の復活を成し遂げることを願っています。

 麺業界も食品表示の問題に当面しています。蕎友の八卦では、そば店の臨検などは有っても遠い先の話で、工業化が進んだ分野から厳しくなるのではないかと思います。おそらく最初は乾麺業界で、次は製粉業界ではないでしょうか。
 製粉業界に厳しさが及べば、そば店には対岸の火事では無くなります。国産そばは2〜3倍に暴騰するでしょう。業界は大きな変革の時期を迎えます。その時に備えるためにも、そば店は今から輸入そばの自家製粉を研究すべき時と考えます。

 自家製粉は製粉機があればできるものでなく、篩機も必要ですし、スペースや人手も要ります。最初は気心の知れた店同志が共同して自家製粉を試みることを提唱します。そば店の繁閑は農業ほど大きくはないので、農業機械の共同化よりもはるかに容易と思います。